大谷翔平選手のMVP受賞の瞬間、画面に飛び込んできた「あの犬」。
「何という犬種?」「どこで買えるの?」と気になった方は、きっと多いはずです。
大谷翔平選手の愛犬デコピンの犬種は「コーイケルホンディエ」というオランダ原産の犬種です。
聞き慣れない名前ですが、実はこの犬種、第二次世界大戦でわずか25頭にまで激減し、絶滅寸前から奇跡的に復活した壮大な歴史を持っています。
しかも大谷選手がデコピンを飼い始めた理由が、これまた「らしい」エピソードなのです。
この記事では、デコピンの犬種コーイケルホンディエの特徴・歴史から、大谷選手が犬を飼った理由、デコピンの名エピソード、飼い方・価格までを一気通貫で深掘りします。
読み終えたとき、デコピンの魅力と「コーイケルホンディエという犬種の奥深さ」の両方がわかるはずです。
編集長犬種名が長すぎて一発で覚えられない問題。「コイケル」って略せばいいらしいです。
大谷翔平の愛犬デコピンの犬種は「コーイケルホンディエ」
まず結論から。
大谷翔平選手の愛犬デコピンの犬種はコーイケルホンディエ(Kooikerhondje)です。
オランダ原産の中型犬で、「コイケルホンド」「コイケル」「ダッチ・ディーコイ・スパニエル」とも呼ばれます。
基本スペックは以下の通りです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 原産国 | オランダ |
| 体高 | オス37〜42cm/メス35〜40cm |
| 体重 | 9〜13.5kg |
| 寿命 | 12〜15歳 |
| 毛色 | レッド&ホワイト(パーティーカラー) |
| JKC登録頭数(2024年) | 187頭(全犬種中46位) |
JKCの登録頭数は2023年の115頭から2024年には187頭へと62.6%も増加しています。
いわゆる「デコピン効果」です。
それでも年間187頭ですから、街中で見かけることはほぼないレベルの希少犬種であることに変わりはありません。
デコピンのプロフィール|名前の由来・誕生日・性別
デコピンの基本プロフィールを整理しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | デコピン |
| 英語名 | Decoy(ディコイ) |
| 性別 | オス |
| 誕生年 | 2023年生まれ(大谷選手が2024年6月18日に1歳の誕生日を祝う投稿をしている) |
| 犬種 | コーイケルホンディエ |
名前の由来がちょっと面白い。
ブリーダーが付けていた元の名前が「Decoy」。
大谷選手は日本ハム時代から同僚の選手たちに「デコピン」するのが好きだったらしく、Decoyの響きを残しつつ日本語で親しみやすい「デコピン」と名付けたそうです。
2023年12月のドジャース入団会見で初めて名前を公表した際、大谷選手は「デコピンというのですが、こちらの人には発音が難しいので、元の名前であるデコイと紹介しています」と説明しました。
この瞬間、「デコピン」は即座にXでトレンド1位に。
犬の名前がトレンド入りする時代です。
誕生日については、ちょっとした謎があります。
2024年は6月18日に1歳の投稿をしていたのに、2025年は5月13日(愛犬の日)に2歳の投稿。
ファンの間では「あれ、6月じゃなかった?」とざわつきましたが、正確な誕生日は公式に確定されていません。
まあ、犬本人はたぶん気にしていないでしょう。
大谷翔平が犬を飼った理由|孤独なリハビリを救った出会い
大谷翔平選手がデコピンを飼い始めた理由。
これは単に「犬が好きだから」では終わらない、なかなか心に刺さるストーリーです。
ここではその経緯と、大谷選手の犬好きの原点まで深掘りします。
右肘手術後の孤独なリハビリがきっかけ
端的に言えば、大谷選手がデコピンを迎えたきっかけは右肘のトミー・ジョン手術でした。
2023年9月に手術を受けた大谷選手は、自宅でのリハビリ期間に入ります。
ギプスをしたまま、家から出られない日々。
2024年1月のKONAMIインタビューで、大谷選手本人がこう語っています。



「怪我をネガティブに捉えるのではなく、チャンスに変える」。
大谷選手らしいポジティブな発想です。
手術後のリハビリ中に野球好きのドッグブリーダーからコーイケルホンディエの子犬を紹介され、デコピンを迎え入れました。
その後のリハビリ期間について、大谷選手は「一緒にリハビリを頑張りましたね。一緒に寝て笑」と笑顔で振り返っています。
また、米誌のインタビューでは「ずっと1人暮らしで本当に誰もいなかった」と、孤独なリハビリ生活をデコピンが救ってくれたことを明かしています。
野球の天才も、手術後に家でひとりぼっちでリハビリしているときは寂しいんです。
当たり前の話なのですが、なんだかホッとする。
実家のゴールデンレトリバー「エース」との絆
大谷選手の犬好きの原点は、実家の愛犬エース(ゴールデンレトリバー、オス)にあります。
2001年11月11日生まれのエースは、母・加代子さんの知り合いのブリーダーから大谷家にやってきました。
当時、大谷選手は小学1年生。「僕に弟ができた!」と大喜びしたというエピソードが残っています。
プロ入り後も、ロッカールームにエースの写真を飾るほどの犬好きぶり。
エースは2017年7月に15歳8ヶ月で亡くなりましたが、この実家での犬との生活が、渡米後も「いつか犬を飼いたい」と思い続けた原動力になっていたのでしょう。
実家のゴールデンレトリバーから、コーイケルホンディエへ。
犬種はまったく違いますが、「犬と一緒に暮らしたい」という気持ちは小学生のときからずっと変わらなかったわけです。
デコピンの両親はドッグショーのチャンピオン犬
ここで注目すべきは、デコピンの血統です。
週刊新潮の取材によると、デコピンの両親はいずれもアメリカのドッグショーで活躍しているチャンピオン犬だとのこと。
いわばサラブレッドです。
大谷選手がブリーダーと出会えたのは、そのブリーダーが大の野球好きだったから。
手術後のリハビリ中にちょうどいいタイミングで紹介を受けた、という偶然が重なっています。
「Yahoo!知恵袋」では「お金持ちの大谷だから保護犬を飼ってほしかった」という意見も見られますが、ブリーダーから適切に迎え入れること自体はまったく問題のない選択です。



MVP4回の選手と、ドッグショーチャンピオンの子犬。お互いのスペックが釣り合いすぎている。
コーイケルホンディエの特徴と性格|見た目も中身も「一芸ある犬」
犬種名と大谷選手との出会いがわかったところで、次はコーイケルホンディエという犬種そのものを深掘りします。
見た目の特徴、性格、そしてよく間違えられるキャバリアとの違いまで、ひと通り押さえておきましょう。
外見的特徴|「イヤリング」と呼ばれる黒い飾り毛が最大の目印
まず目を引くのは、白地にオレンジレッドの斑が入った「レッド&ホワイトのパーティーカラー」の被毛。
真っ直ぐまたは軽くウェーブした中程度の長さで、ダブルコートです。
そしてコーイケルホンディエ最大の特徴が、耳の先に生えている「イヤリング」と呼ばれる黒い飾り毛。
これがアクセサリーのように垂れ耳を飾っていて、一度見ると忘れられない。
ふさふさした飾り毛のある垂れ耳と、くるりと巻いた豊かな尾。
体高と体長がほぼ等しいスクエアな体型で、すらっとした細い手足と上品に頭を上げて歩く姿が印象的です。
ちなみに、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルと見た目が似ているのでよく混同されます。
見分けるポイントは3つ。
①耳先の黒い飾り毛(イヤリング)があるのがコーイケル、②コーイケルのほうが体が大きい(9〜13.5kg vs 5〜8kg程度)、③毛色がレッド&ホワイト1種類のみ(キャバリアは4色のバリエーションあり)。
この3つを覚えておけば、まず間違えません。
性格|陽気で賢く、飼い主を喜ばせたい犬
JKC(ジャパンケネルクラブ)の公式サイトには「陽気で機敏、自信に溢れ、善良な性格」と記載されています。
まるで大谷選手のプロフィールみたいですが、犬の話です。
コーイケルホンディエの性格をまとめると、こんな感じです。
- 陽気で明るく活発、飼い主や家族に非常に愛情深く忠実
- 社交性が高く、他の犬や子どもとも仲良くできる
- カモ猟犬としてのルーツがあり、学習能力が高くしつけやすい
- 飼い主を喜ばせたいという欲求が強い
- 一方で、見知らぬ人や環境に対して警戒心が強い一面もある
特に「飼い主を喜ばせたい」という性格は、デコピンの行動を見ているとよくわかります。
ドジャー・スタジアムでの始球式で、ボールを口にくわえてマウンドから大谷選手のもとへ走っていったあの姿。
3週間の練習の成果とはいえ、飼い主を喜ばせたくて仕方ない気質がなければ、あの芸当はできません。
ブリーダーの証言によれば、「コイケルのしつけで重要なのは密なコミュニケーション。感情を共有することで、犬は飼い主の指示に冷静に従うようになる」とのこと。
ほえずに行儀よくスタジアムで観戦するデコピンの姿は、大谷選手が普段からいいコミュニケーションを築いている証拠でしょう。
コーイケルホンディエの歴史|絶滅寸前から復活した奇跡の犬種
コーイケルホンディエの歴史は、それ自体がひとつの映画のようなドラマです。
16世紀のカモ猟犬から、戦争による絶滅危機、そしてひとりの貴族夫人による復活劇。
この歴史を知ると、デコピンを見る目がちょっと変わるかもしれません。
16世紀〜:カモ猟のために生まれた「おびき寄せ犬」
コーイケルホンディエはオランダ語で「コーイケル(おびき寄せる人)のホンディエ(犬)」を意味します。
名前からしてすでに職業名です。
16世紀からオランダの水辺で使われていたカモ猟犬で、その狩りの方法がユニーク。
銃が発明される以前のカモ猟では網が主流だったのですが、コーイケルホンディエはふさふさした尾を茂みの中から見え隠れするように動かしてカモをおびき寄せ、仕掛けた網の方へ誘導するという役割を担っていました。
武器ではなく「かわいさ」で獲物を誘うという、なんとも優雅な仕事です。
ちなみにこの技は現在でもオランダの一部地域で使われているというから驚きます。
17世紀のオランダ黄金時代には、レンブラントやヤン・ステーンなど著名な画家の絵画にもコーイケルホンディエが描かれています。
当時から貴族や上流階級にも愛されていた犬種で、オランダでは相当なステータスシンボルだったようです。
第二次世界大戦で絶滅寸前に|残されたのはわずか25頭
ここからが、この犬種の歴史で最もドラマチックな部分です。
第二次世界大戦でオランダも食糧難と空襲被害を受け、ペットを飼育する余裕がなくなった結果、コーイケルホンディエの頭数は激減。
戦争終結時にはわずか25頭にまで減少し、絶滅寸前に追い込まれました(一説では5頭まで減ったとも言われています)。
16世紀から何百年もオランダで愛されてきた犬種が、たった数年の戦争で消えかけた。
犬種の歴史としては、これ以上ない危機的状況です。
ヴァン・ハーデンブルグ夫人による復活劇
この絶滅危機を救ったのが、オランダの貴族ヴァン・ハーデンブルグ夫人です。
夫人はフリースランド州の農家に飼われていたコーイケルホンディエを探し出し、1942年から犬籍簿の作成と育種(ブリーディング)を開始しました。
わずか25頭からの復活劇。
ひとりの愛犬家の情熱がなければ、コーイケルホンディエという犬種はこの世に存在せず、当然デコピンも生まれていなかった。
1971年にオランダKC(ケネルクラブ)が正式に公認し、1999年に日本やアメリカにも輸入されるようになりました。
日本でコーイケルホンディエを飼えるようになったのは、つい25年ほど前の話なのです。



25頭からの復活。大谷選手が「この犬種の数を増やしたい」と語る理由が、この歴史を知ると重く響きます。
デコピンの名エピソード集|MVP発表から絵本出版まで
デコピンは、もはやMLB界で最も有名な犬と言っても過言ではありません。
MVP発表の初登場から、始球式、優勝パレード、そして2026年の絵本出版まで。
ここでは時系列でデコピンの主なエピソードをまとめます。
2023年:MVP発表で初登場、入団会見で名前判明
デコピンの存在が世に知られたのは、2023年11月のMVP発表の瞬間です。
MLBネットワークの中継で2度目のMVP受賞が発表された際、大谷選手の傍らにいた犬がハイタッチを交わし、MLBから”most valuable puppy”(最も価値のある子犬)と紹介されました。
Toppsがデコピンの野球カードまで制作するという異例の対応ぶりでした。
そして翌月のドジャース入団会見で「デコピン」という名前が初めて公表されます。
このとき日本中が「デコピンって何?」「デコピンかわいい」で溢れかえり、Xで即座にトレンド入り。
大谷選手の移籍先よりもデコピンの名前のほうが気になった人、少なくなかったはずです。
2024年:始球式・優勝パレード・MVPup受賞
2024年はデコピンの「全盛期」と言ってもいい年でした。
1月には駐日アメリカ大使館を訪問し、ラーム・エマニュエル大使から顔写真入りの特製ビザパネルを贈呈。
これにより性別がオスであることも正式に確認されました。
そして8月、ドジャー・スタジアムでの始球式。
マウンドからボールを口にくわえて走り、捕手役の大谷選手のもとへ届けるという離れ業を成功させ、スタジアムは大歓声に包まれました。
大谷選手は3週間ほどデコピンと練習していたことを明かしています。
この日のドジャース公式Xの投稿は今季最多の7,450万回表示を記録。
先着4万名限定のデコピン&大谷選手ボブルヘッド人形を求めるファンが殺到し、周辺道路が数キロにわたって渋滞する事態にもなりました。
11月には、ドジャースの36年ぶりの優勝パレードにデコピンが参加。
沿道では「DECOYコール」が飛び交い、CNNが「大谷選手の愛犬デコピンが人気さらう」と報じるほどの存在感を見せました。
さらにドジャースから「MVPup(Most Valuable Pup)」が贈呈されています。
2025〜2026年:MVD受賞、絵本出版、そしてWBC帯同
2026年1月には、全米野球記者協会ニューヨーク支部の夕食会で史上初のMVD(Most Valuable Dog=最優秀犬賞)が授与されました。
4度目のMVPに輝いた大谷選手と同時に表彰されるという、完全に「お揃い」状態。
もはやデコピンはMLBの準公式マスコットと言っていい立ち位置です。
そして2026年2月20日、大谷選手が共同著者を務めた初の絵本『デコピンのとくべつないちにち』がポプラ社から発売されました。
英語版は『Decoy Saves Opening Day』としてハーパー・コリンズ社から出版。
開幕戦の始球式を舞台に、デコピンがラッキーボールを届けるために奮闘する物語です。
注目すべきは、大谷選手とデコピンはこの絵本の収益をすべて慈善団体に寄付すると表明していること。
ポプラ社も売上の一部を動物保護団体に寄付すると発表しています。
大谷選手は絵本について「デコピンが特別である理由を、物語を通して伝えることができて嬉しいです。この絵本が子供たちに喜びを与えることを願っています」とコメントしています。
2026年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、大谷選手に同行してデコピンが日本に来ていたことも判明。
東京タワーをバックに凜々しくたたずむデコピンの写真が公開され、「待って、デコピン日本に来てたの?」とファンが騒然となりました。



MVP、始球式、絵本、国際大会帯同。このキャリアを持つ犬は人類史上デコピンだけだと思います。
コーイケルホンディエの飼い方と注意点
デコピンのかわいさに「自分も飼いたい」と思った人は多いはずです。
でも、コーイケルホンディエを飼うには知っておくべきことがいくつかあります。
飼い方の基本から、遺伝性疾患のリスク、そして価格まで。
ここは冷静に読んでください。
散歩・運動量|1日2回・各1時間が理想
まず押さえたいのは、コーイケルホンディエは猟犬ルーツの犬種であり、運動量がかなり多いということ。
1日2回・各1時間程度の散歩が理想的で、それでも物足りない場合はボール遊びやドッグランでの自由運動を取り入れる必要があります。
水猟犬として活躍した歴史があるため、水遊びが好きな個体が多いのも特徴。
運動不足になるとストレスがたまり、問題行動につながる可能性があります。
「かわいいから室内でのんびり飼いたい」という人には、正直あまり向いていません。
しつけ|褒めて伸ばす、が鉄則
コーイケルホンディエは賢く、飼い主を喜ばせたいという欲求が強い犬種です。
そのため褒めて伸ばすしつけが非常に効果的。
子犬の頃は活発なので、遊びを取り入れながら楽しく進めるのがコツです。
ただし、感受性が高く叱責に弱いため、強い叱り方は逆効果。
不安や混乱を招き、かえって問題行動が増えるリスクがあります。
子犬の頃から見知らぬ人や環境に慣れさせる「社会化トレーニング」も重要で、これを怠ると警戒心が強くなりすぎて「ほえまくり」になることも。
実際にコーイケルを飼った人が「最初は警戒心が強くてほえまくりだった」と語っている体験談もあります。
かかりやすい病気|遺伝性疾患のリスクは必ず知っておくべき
ここが最も重要な注意点です。
コーイケルホンディエは一度絶滅寸前まで数が減ったため、近親交配に起因する遺伝性疾患のリスクが他の犬種より高い。
以下の3つは必ず覚えておいてください。
| 疾患名 | 内容 |
|---|---|
| 遺伝性壊死性脊髄症(ENM) | コーイケル特有の神経疾患。生後数週間〜数ヶ月で発症し、後ろ足から全身の麻痺に進行する。有効な治療法は未確立 |
| フォン・ウィルブランド病(vWD) | 血液凝固に必要なタンパク質の不足により出血が止まりにくくなる遺伝性疾患 |
| 外耳炎 | 垂れ耳のため耳の中が蒸れやすく、細菌・真菌感染を起こしやすい |
特にENM(遺伝性壊死性脊髄症)は深刻です。
生後間もなく発症し、オランダでは2歳になるまでに安楽死させることが多いとされています。
ただし、遺伝子検査によって発症リスクを事前に把握することが可能です。
ブリーダーから迎える際は、必ず親犬の遺伝子検査結果を確認してください。
これは絶対に省略してはいけないステップです。
健康面で不安がある場合は、獣医師や専門家に相談することをおすすめします。
「大谷選手と同じ犬が欲しい」と思ったら知っておくべきこと
デコピンの影響で「コーイケルホンディエが欲しい」という問い合わせがブリーダーに殺到しているのは事実です。
でも、安易に飛びつく前に知っておくべきことがいくつかあります。
まず、価格。
みんなのブリーダーの直近3ヶ月(2026年4月時点)の成約平均価格は約108万円。
ブリーダーナビの平均掲載価格は約69万円(2026年3月時点)。
ソースによって差はありますが、30万〜100万円超と幅が大きく、デコピン効果で価格は上昇傾向にあります。
次に、入手の難しさ。
ペットショップではほぼ取り扱いがなく、ブリーダーからの直接購入がほぼ唯一の方法。
しかもブリーダー自体が非常に少なく、予約待ちは2年以上になることもあると報じられています。
「昨日今日で予約するような人は飼う資格なし」と警鐘を鳴らすコーイケルの飼い主もいます。
そして何より重要なのが、遺伝子検査を実施しているブリーダーから迎えること。
前述のENMやvWDの検査結果を公開しているブリーダーを選ぶことが、コーイケルホンディエを健康に飼うための大前提です。
「大谷選手と同じ犬だから」という理由だけで迎えると、犬にとっても人にとっても不幸な結果になりかねません。
動物保護の専門家も「大谷選手の犬の犬種の需要が高まって値段も上がるから、業者が同じ犬種をどんどん繁殖させるようになる。これが問題なんです」と注意喚起しています。
デコピンを愛するなら、デコピンの犬種を守ることにも意識を向けたい。
大谷翔平が語るコーイケルホンディエの犬種普及への想い
大谷翔平選手は、デコピンのかわいさを楽しむだけでなく、コーイケルホンディエという犬種の未来にも目を向けています。
その想いが端的に表れたのが、2024年12月のAP通信のインタビューでした。



さらに「私たちが、ほんの少しでも犬の人気に貢献できたことをうれしく思いますし、デコイ自身も喜んでいると思う」とも語っています。
第二次世界大戦でわずか25頭にまで激減した犬種。
その犬種を、世界で最も注目を集めるアスリートが飼い、その影響力を使って犬種の普及を願っている。
絵本の収益を全額寄付するという行動も、単なるリップサービスではないことを証明しています。
実際にJKCの登録頭数は2023年の115頭から2024年には187頭へと急増しており、大谷選手の影響は数字にもはっきり表れています。
もちろん「数を増やす」ことと「適切に繁殖・飼育する」ことは両立させなければいけませんが、犬種そのものの認知度が上がったことは、コーイケルホンディエの歴史にとって間違いなくプラスでしょう。



野球でMVPを獲りながら犬種の普及にも貢献する男。「二刀流」じゃなくて「三刀流」です。
まとめ:この記事のポイント
・大谷翔平選手の愛犬デコピンの犬種は「コーイケルホンディエ」(オランダ原産の中型犬)
・名前の由来は元の名前「Decoy」の響きを残しつつ、大谷選手が「デコピン」と命名
・飼い始めたきっかけは2023年9月の右肘手術後、孤独なリハビリ生活を救うため
・犬好きの原点は実家のゴールデンレトリバー「エース」(2017年没)
・コーイケルホンディエは第二次世界大戦で25頭にまで激減し、絶滅寸前から復活した犬種
・性格は陽気・賢い・飼い主思い。ただし警戒心が強い一面も
・デコピンの始球式はドジャース公式X今季最多の7,450万回表示を記録
・2026年にはMVD受賞、絵本『デコピンのとくべつないちにち』出版、WBC帯同
・価格は30万〜100万円超。ブリーダーの予約待ちは2年以上になることも
・遺伝性疾患(ENM、vWD)のリスクがあり、遺伝子検査済みブリーダーから迎えることが必須
デコピンの魅力は「大谷翔平選手の犬だから」だけでは説明しきれません。
絶滅寸前から復活した犬種の歴史、飼い主を喜ばせたくて走り回る性格、そしてその存在が犬種の未来まで変えつつあるという事実。
デコピンは、ただのかわいい犬ではなく、いろんな物語を背負った犬なのです。



コーイケルホンディエ、ぜひ覚えて帰ってください。次にデコピンをテレビで見たとき「あ、コイケルだ」って言えるだけで、ちょっとドヤれます。


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